医療機器を安く導入する方法について

医療機器を安く導入する方法について

治療実績の豊富さや取り扱う症例数の多さや人気や知名度や口コミ評価や立地の良さやドクターの技術力・デザイン力やホスピタリティーなど、美容クリニックが問われる力や求められる要素は数多くありますが、先進的なテクノロジーが搭載された高性能な医療機器が導入されているかどうかもその一つです。
医療機器は高額であるため、あれこれ買い揃えるとなると膨大な費用がかかり経済的負担は計り知れません。
特定の医療機器だけを用いて限られた治療を専門的に行うとなると診療の幅が狭まりますし、集客力も評判も落ちて負のスパイラルに陥ります。
そこでおすすめなのが、中古の医療機器を安く購入してコストを抑えるという方法です。
中古品なら新品の半額程度で買うことが出来たりしますし、今は手に入らない販売が終了したシリーズなどの掘り出し物に巡り会える可能性もあります。
中古品を販売している業者はたくさんありますので、買取価格や相場と照らし合わせながらチェックしてみましょう。

医療機器等の特別償却制度と利用する条件や手続き

高額な医療機器の特別償却制度とは設備取得の初年度に通常の減価償却費に加え、特別に償却費を追加で償却できる制度 で初年度に係る税負担を和らげ、キャッシュフローを改善できます。
減価償却費を先取りするもので、償却期間トータルでは償却額の累計は通常のケースと同じでメリットを受けることができるのは、一定の利益があって法人税を納めている医療機関です。
医師及びその他の医療従事者の労働時間短縮に資する機器等の特別償却制度について、その対象となる医療機器等は取得 価額が30万円以上の器具備品並びにソフトウエア等です。
これを利用するには、医師の労働時間短縮に向けた医師勤務時間短縮計画を作成し都道府県の医療勤務環境改善支援センターに提出し、確認を受ける必要があります。
個人開業の診療所でも利用することはは可能ですが、対象とする医師の勤務時間を管理していることが前提となり顧問税理士等にご相談の上、手続きを行うといいです。

著者:谷村浩一郎

筆者プロフィール

東京都西東京市生まれ。
内科医として長年地元の地域医療に携わる。
自分の経験をもとに医療機器についてコラムをまとめました。